住宅ローン返済が出来ない【堅実な資金計画を】
年末の日経新聞の記事から・・・住宅ローンが払えない――。
不動産価格が上昇する陰で、ローン返済に窮する世帯が増える兆しがある。
融資金回収のため競売にかけられた物件は2024年に15年ぶりに増加し
競売前に自宅を売る「任意売却」の相談も目立つという。
予期せぬ離婚や収入減に直面し、マイホームを手放す決断をした人たちの実情。

ローンの滞納が続くと一般的に一括返済を請求され
できなければ裁判所の競売手続きに移る。
不動産競売流通協会によると、24年の競売物件は1万1415件。
リーマン・ショック後の09年(約6万2000件)から減少傾向だったが、前年比3%増。
25年の競売物件数は24年を1割上回るペースで推移しているという。
「無理をしてローンを組み、返せなくなったケースが顕在化し始めたのではないか。さらに増えていく可能性もある」と指摘する。
競売前に金融機関の同意を得て自宅を売るのが任意売却で、不動産市場で広く買い手を募るため競売より売却希望額を高く設定しやすい。競売のように持ち主の氏名が公表されることもない。
手続きをサポートする一般社団法人「全国任意売却協会」によると相談は月に100件を超える。
「離婚や失業、病気など事情は様々だが、返済が難しくなったという事例が増えている」
業界内で背景として指摘されるのがローンの高額化だ。
住宅メーカーなどでつくる住宅生産団体連合会によると
24年度の戸建て注文住宅取得時の平均借入金は6371万円となり00年度と比べ2.4倍。
借入金の年収比も00年度の2.9倍から24年度に5.6倍に上がった。
実際、土地だけ売却する時のお客様の総資金計画を確認する事がありますが
実際は借入額は年収の8~10倍程で計画されている事も目にします。
自宅を売ってローンを完済できれば家計への影響は抑えられる。
価格が高騰する都心のタワーマンションのように立地や物件の需要によっては
売却益が出る場合もあるが、反対に残債を抱えると苦境が続きかねない。
埼玉県内で10年に自宅を新築した自営業の60代夫婦もローン返済に窮し任意売却の手続きを進めている。
人手不足や原材料費の上昇によって業績が悪化、月35万円の返済にあてる資金の確保が難しくなったことが要因だった。
買い手は見つかりそうだが、こだわりを詰め込んだ注文住宅で建設費が高かったうえ駅から遠く、売却額はローンの残債を下回る見通しという。契約は妻が夫の連帯債務者となる共有名義。事業の負債もあり夫婦そろっての自己破産が頭をよぎる。
妻は「不動産売買の知識がないこともあり、薦められるままローンを組んだ。もっとリスクを考慮した借り方があったかもしれない」と借り入れの顛末(てんまつ)を省みる。

住宅金融支援機構の調査によると、24~25年に夫婦それぞれが契約するペアローンを組んだのは全体の25.9%。
夫婦の一方が契約し、他方は連帯債務者などになる「収入合算」は13.4%だった。
住宅価格の上昇や共働きの増加を受け、4割が「夫婦で借りる」時代に入った。
一方で悩みもうかがえる。
住宅ローン利用者に後悔の有無を尋ねたところ、ペアローンの41.6%が「後悔あり」と答えた。
単独ローン(36.2%)よりわずかに高かった。
後悔の内容は「単独ローンにすればよかった」が22.4%と最多で、「頭金を多くすればよかった」(21.7%)が続いた。
ペアローンは高額の借り入れが可能になるメリットがあるが、一方が返済できなくなればもう一方が全ての債務を負う。
「負担が大きいと感じている人が少なくない」と分析する。
日銀の利上げにより「金利ある世界」が復活した日本。
預金の利息収入が増えるといった恩恵がある一方、大きすぎる負債は家計のリスクになる。
「長い人生の中で家庭環境は変化しうる。余裕を持って返済できるか、借入額やローン期間の検討にはより慎重さが求められます」
無理のないよう、住宅ローン借入は冷静に判断しましょうね


