おススメしたい住まい造り

平屋は、1階部分のみの建物で、階段がなく、リビングやキッチン、浴室や洗面室、主寝室や子ども部屋などの個室が、すべてワンフロアにある住まいを指します。平屋は、広告などで「1階建て」と表記されることもあります。また、不動産登記や建築基準法では、「平屋」ではなく「平家建」と表記されます。近ごろはデザインや間取りにこだわった平屋の住まいが増加しており、その人気は高まっています。
平屋のメリットとしては、以下の点が挙げられます。

1.バリアフリーを実現できる

平屋は階段がないため、フラットなバリアフリーの家を実現できます。高齢者や赤ちゃん、小さな子どもにとって安全な生活をサポートします。家事動線も効率的に進められるため、洗濯物を2階に干したり、掃除機を持って上下移動したりする必要がありません。

2.効率よい動線をつくりやすい

平屋は平行移動だけで家事や生活ができるため、効率のよい動線計画が立てやすくなります。間取りに工夫を凝らすことで、水まわりや部屋ごとの距離を近くし、生活動線をコンパクトにできます。

3.家族とコミュニケーションが取りやすい

平屋はすべての部屋がワンフロアにあるため、家族全員が生活する空間でお互いの気配を感じやすく、会話もしやすいです。

4.自然を身近に感じられる

すべての空間が地面に近いため、屋外に出やすく、窓から外の景色や緑を取り込めば自然を身近に感じられます。緊急時には掃き出し窓から外に出られるので、安心感があります。

5.構造が安定し、大空間や大きな開口をつくれる

平屋は1階部分に2階の重さがかからないため、建物の構造が安定し、耐震性が確保できます。柱や壁が少ない広々とした空間や大きな開口部をつくりやすいです。

平屋は、バリアフリーの観点からも世代を問わず使いやすいことや、2階建てに比べて耐震性も高いことなど、多くのメリットがあります2。建物の形や配棟計画を工夫することで、デメリットを解消しながら理想の平屋を実現してください。

写真はイメージです。